今回は影世界の魔族を倒すべく、エルフとジャイアントにも協力を求める
といったものである
しかしやはりエルフは肌に合わない
なぜなら、筋肉のかけらも感じられないからだ
力が足りないッ！
ジャイアントとエルフは犬猿の仲ということは、皆さんご存知であろう
そして、今回の作戦もお互い非協力的であった
やはりエルフとジャイアントは協力して戦いたくはないようだ
しかし、クレクレ
厨の心臓とやらを見せてくれるなら協力しよう、と
双方のトップが話したため、影世界にある心臓をスケッチして見せた
すると人間に協力することとなり、それにあたって先行隊として出撃を命ぜられる
まわりくどかったが、簡単に言えばパシリである
そしていつものように戦闘するのだろうと思っていた矢先のことだ
パナッシュの、飾り布がちぎれるような衝動に駆られた
黒ずくめの細いからだの男が手を伸ばす姿が
そして、泣き叫ぶようにやぅの名を呼んでいるシーンがフラッシュバックする
グラスギブネンの咆哮によるものなのか、それともそれとは違う何かなのか
やぅは軽い目眩を覚えた
こいつには、いつかあった気がする・・・
未だ見ぬ敵が、どこかで会った気がしたが、迷っている暇はない
この巨大な敵を二人で倒せるのだろうか？
また、黒ずくめの男が脳裏をかする
落雷の轟音がパナッシュの中で反響する
流石に二人だけでは危ないと思い、ゴーレムを召喚する
４：１なら倒せるかもしれない
ふと思いついたが、今からフォレストゴーレムを森の妖精と呼ぼうｗ
ゴーレム２対の力押しの前では、流石のギブネンも耐え切れず
手足、羽を真っ直ぐに伸ばし、文字通り断末魔の叫びを上げ、倒れた
ふと、黒いローブに白い羽を持った悪魔が現れるような気持ちになる
しかし、そのような悪魔は現れることはなかったが、妙な錬金術師が現れた
ティアマトというようだ
この錬金術師もまた、ギブネンの後に登場しただけはあり、かなりの強敵であった
一般的な風や水の錬金術の他に、ゴーレムを召喚してくるのだが
これがやっかいである
なんと、１体だけでなく、３体や４体を召喚し、攻撃をしかけてくる
そして意外だったのが、どうも中は女性ということだ
なんとも独特な喋り方をしていた
どうせなら顔グラを用意してもよかったのでは？
そこに、久しぶりのケイの登場
彼もまた魔族に関わっていたようだが、その際手に入れた
ライフドレインを披露
やはり強力な錬金術のようで、ティアマトの出番をも吸収してしまった
おぉ ティアマトよ しんでしまうとは なさけない
一段落ついたので、ケイから事情聴取を行う
ケイもまた、過去に亡くなった彼女を蘇らせたいがため
魔族に関わり、実験を続けていたようだ
彼女を錬成した際、手足や体を持っていかれなかったかと聞いてみたが
ケイはよくわからないといった顔を見せた
そしてクエスト終了後、ライフドレインを習得した
練習レベルでも十分な火力であり、回復量もなかなかのものであった
ただ、ライフがMAXのときは使用できないことや、ややチャージ時間が長い
ということが問題ではあるが、カウンター待機している敵などには有効かもしれない
今回はこんな感じである
そして、やぅの脳裏にうつる黒ずくめの男
詳しくは思い出せないが、彼は知力に長けたものであった気がする
やぅは何度か転生しているが
自分は更にその前に人生があったように感じた
難しいことは苦手だ
やぅは懐からパンを取り出し、一かじりする
パンを噛むと、どこか力が湧いてくるような気持ちになる
しかし、今回はそれだけでなく、パナッシュをかぶった筋骨隆々な男が頭に浮かんだ
その手には真っ黒なブロードソードを両手に持ち
今の自分と同じように桃色の服に身を包んでいる
そして、そのパナッシャーもまた同じ事をよく口にしていた気がするのだ
難しいことは苦手だ、と
なんだかモヤモヤとした気持ちになる
今の自分は錬金術という小難しい知識を力として戦っている
その姿が、またも黒ずくめの男と重なる
これはなんなんだろう
そのとき、ギルドメンバーの賑やかな会話が聞こえた
あまり深く考える必要はないか
やぅはギルドメンバーへの会話へと首を突っ込み、いつもと同じように
脳がパンのスポンジ状態の様な会話を始めた
やぅ「みんな、ライフドレイン覚えたぉｗｗｗｗｗｗ」
今日も、ギルドは平和だ
はい、今回はここまで
メインストリームと関係のないこともやや混じっておりますが
私の趣味で、サイドストーリーとして読んでいただければ幸いですｗ
駄文、失礼いたした
次回、決戦！
ご期待くださいｂ
